娘、「危ないわよ」
娘に反対されたが、家の屋根に上がった。
家の屋根に上がれたのは、家の外壁塗装をするのに足場が組まれているから。
上がるまで、自分の家の屋根の色は知らなかった。
屋根から娘にメールを送った。
私、「家の屋根、何色か知ってる?」
娘、「紺色でしょ」
私、「どうして知ってるの?」
娘、「ネットのマップで見た」
私、「眺めが良いから、上がっておいで」
娘、「屋根が壊れるから、ヤメておく」
欠陥住宅ではないと思うが、築年数は経っているため、屋根を歩くとキイキイと、きしむ音がする。
屋根から降りると、
私、「お父さんは降りたから、屋根に登っておいで」
娘、「私が乗って大丈夫?お父さん何キロ?」
私、「85キロ」
聞かれるまでもない、娘は華奢な体型で体重は50キロもない。
娘、「やっぱりヤメとく」
私、「どうして、せっかくのチャンスなのに。足場が無くなったら、屋根には登れないんだよ」
娘、「そうだけどさ・・・」
娘は、明かりを点けっぱなしでないと寝られない怖がり屋さん。
私、「お父さんでも平気だったんだから、大丈夫だよ」
娘、「大丈夫だとは思うんだけど・・・」
私と娘の話に加わって来たのが妻。
妻、「私も屋根に登ろうかしら?」
私と娘、「絶対無理だよ」
娘と二人で妻を止めたのは、妻は私よりかなりデブだから。
妻、「失礼ね」
自宅の駐車場には、屋根に塗る塗料の一斗缶が置いてあり、それには黒色と書いてあった。
娘が家の屋根を紺色と言ったのは、黒色の塗装が経年劣化で薄くなったから。